クリニック研修レポート【薬剤師 女性 28歳】 2013/11

11月25日から30日の一週間、クリニックで研修をさせていただきました。クリニック研修のことは入社前から他の薬局にはない面白い研修だと楽しみにしておりましたが、実際に研修に参加してみると、想像以上に面白く、勉強になる一週間でした。
先生のもとには赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんが訪れており、また、内科だけではなくケガや検診の患者さんも多く、地域のかかりつけ医という印象を強く持ちました。中には家族全員先生のお世話になっているという患者さんや赤ちゃんの時から診てもらっているという患者さんもおり、先生との強い信頼関係がうかがえました。
私が研修で印象的だったのが、先生の説明がとても丁寧でわかりやすかったことです。例えば胃カメラでの検査を終えた患者さんに対しては、カメラをどのように入れて、どこを撮影したのか、模型を用いて説明しておられました。また、痔の患者さんには病態についてイラストを描きながらの説明だったり、検査の結果についても、単にこの値が高い、と言うのではなく、その値が高いということはどういう状況なのか、どうして基準値にする必要があるのかを丁寧に説明されており、患者さんもその説明を真剣に聞いておられました。
患者さんの中には、自己判断で勝手に服用をやめてしまう方も残念ながらいらっしゃいます。ですが、きちんと病状や服用の必要性を説明することで、そういった患者さんは減らせるのではないかと感じました。
また、印象的な症例として、ヘルペスの患者さんが特に印象に残りました。彼女は婦人科での診察を受けたものの、異常は見つからないと言われて先生のもとを訪れた患者さんでした。先生は彼女の話を聞き、患部を診て、ヘルペスとの診断を下しました。実際に湿疹がでており、痛みもあるのに、と彼女はとても不安そうでしたが、ヘルペスとの診断と先生の説明を受け、とてもほっとしたように見えました。彼女のその時の表情は今もはっきりと覚えています。また、数日後訪れた彼女は症状も良くなり、とても嬉しそうでした。その様子を見て、薬剤師として薬の説明に終始するのではなく、患者さんの不安を取り除けるようになりたいと強く思いました。
薬についても、実際に検査や点滴・注射で使われている様子を見ることで、実状に即した使い方を知ることができ、薬の知識が深まったように思います。
最後になりましたが、お忙しい中研修を受け入れてくださった先生とスタッフの方々に改めてお礼を申し上げたいと思います。この度の貴重な経験を糧に、さらに研鑽に励みたいと思います。本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社オーベルが運営する「オーベル薬局」は、地域と共に30年以上。
地域のみなさまに寄り添ってまいりました。
東京都調布市を中心に全国展開しております。
所属する薬剤師の経験も豊富。
患者様ファーストをモットーに、社員一同一丸となり、愛される医療チームとして、患者様をサポートしてまいります。

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