クリニック研修レポート【薬剤師 男性 27歳】 2008/10

10月の27日から11月1日までの一週間、クリニックにて研修をさせて頂きました。

他ではあまり見ることのない、医院での研修というものに興味をもったことが我が社に入社するきっかけになったこともあり、研修を大変楽しみにしておりました。

研修を前に一番興味があった事は、医師の先生がどんなことを患者さまに話しているのか、どういう症状を訴えている時にどういう薬を処方するのか、ということでした。
薬剤師が処方箋を受け取った時、その薬の種類や量などから様々な情報を読み取ろうとします。
患者さまに薬をお渡しする際も、医師の先生の意図したことをできる限り読み取り、それに沿った情報提供をきちんと行う必要があります。
もちろん、先生ごとに出す薬の傾向は違うでしょうし使い方も千差万別ではありますが、今回の研修で実際に先生の診察及び処方薬を拝見し、とても勉強になりました。
今後に役立てるよううまく自分の中で消化して勤務に臨みたいと思っております。

それ以外にも、薬局どころかおそらく病院の薬剤部にいてもあまり目にする事はないであろう胃カメラや胸部・胃のX線撮影、そして外科的な処置(10針以上縫う処置でした)など様々なものを見せていただけました。
これらに直接薬剤師として関わることはあまり無いとは思いますが、患者さまから見れば薬剤師も医師も看護師も同じ医療従事者です。
何か聞かれた際にはきちんとお答えできるよう、生で拝見できたことを嬉しく思います。

そして、思いがけず気付かされたのは、病院は治療の場というだけでなく、健康に関しての教育の場でもあるということでした。
ちょうど健康診断とインフルエンザの予防接種の時期だったため先生が患者さまにその意味や重要性を丁寧に説明されている姿を何度も目にしました。
医療従事者の中でも、より患者さまが気軽に話しかけられる存在として、薬剤師もその一端をきちんと担う必要があると強く感じました。

一週間という期間は長いようにも短いようにも感じました。
見る・知ることが研修の本来の目的ですから無理に何かをする必要はないのでしょうが、医師の先生や看護師・理学療法士の方、医療事務の方々に至るまでそれぞれが自分の職能と知識を動員して力を尽くしている中、掃除等本当に簡単なことしかできず、フィールドが違うとはわかっていても正直少し悔しさを感じました。
薬のプロとして、薬についての知識はあって当たり前。それにプラスして保険や医療全体についての知識もより一層深めていくことが薬剤師として、患者さまからも他の医療従事者からも信頼される事につながるのではないか、そんなことを考えさせられた一週間でした。

最後になりましたが、この研修に快く受け入れ教えていただきました、先生やお世話になったスタッフの方々に感謝申し上げます。

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この記事を書いた人

株式会社オーベルが運営する「オーベル薬局」は、地域と共に30年以上。
地域のみなさまに寄り添ってまいりました。
東京都調布市を中心に全国展開しております。
所属する薬剤師の経験も豊富。
患者様ファーストをモットーに、社員一同一丸となり、愛される医療チームとして、患者様をサポートしてまいります。

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